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認定看護師の活動

認定看護師の紹介(※毎月リレー形式で紹介してまいります)

私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。

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2017年11月紹介

・皮膚・排泄ケア認定看護分野の紹介

認知症看護認定看護師 今回は乾燥肌についてお話しします!
 10月に入り、肌寒い季節となってきました。これからの季節、気になるのは肌の乾燥です。冬場は肌が乾燥しやすく乾燥したままにしておくと、かゆみなどの不快な症状が発生しやすくなります。そんな肌トラブルを予防する為にどんなケアが有効か、今回はお話しさせて頂きたいと思います。
 冬場は夏場と比べて空気が乾燥します。また、エアコンなどで部屋を暖めることで、さらに空気は乾燥します。空気の乾燥は肌の乾燥にもつながるために、冬場は乾燥肌の人が多くなります。
 そこで大事なのは、保湿剤を塗って皮膚の乾燥を予防することです。保湿剤は皮膚から水分が逃げない様にふたをする役割を持っています。毎日の入浴後に保湿剤を塗布し、冬の乾燥肌を防ぎましょう。

 <軟膏の塗り方>
 なりやすいので手のひらで温めてやわらかくしてから塗布します。次に保湿剤を皮膚に点在させます。指先ではなく手の平を使ってやさしく横にできるだけ広い範囲に塗ります。身体のしわに沿って塗ると皮膚に広がりやすくなります。
 また、保湿剤を塗る前に化粧水等で皮膚を軽く湿らせておくと十分な湿潤効果が得られます。そのため、皮膚が水分を吸収している入浴後に塗るのが効果的です。入浴後5分以内に塗るようにして下さい。塗る量は人差し指の先端から1つ目の関節まで伸ばした量でおおよそ手の面積2枚分です。この量を目安に保湿剤を伸ばして塗布して下さい。
 こまめなケアが乾燥肌を防いでくれます。

 今年の冬は、保湿剤を塗布して乾燥肌知らずでいきましょう!!

上尾中央第二病院   鈴木 雅子
 

・脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 これからやって来る冬は、脳卒中を発症しやすい季節とも言われています。
 今回は「一過性脳虚血発作(TIA)」についてお伝えしたいと思います。みなさんは、脳卒中の症状としてどのようなものが思い浮かびますか?
 1、片方の手足が動かない、しびれる(運動麻痺、感覚鈍麻)
 2、言葉が出ない、言葉が理解できない(言語障害)
 3、片目が見にくい、二重に見える(視力障害)
上記のような症状が思い浮かびませんか?
 このような症状が突然起こり、24時間以内、多くは数分〜数十分以内に消失するものを「一過性脳虚血発作(TIA)」と言います。
 「症状が消失するなら心配なんていらない。」と思うかもしれませんが、安心できないのです。なぜなら脳梗塞の前触れになるからです。年齢であったり、血圧の値であったり、症状の持続した時間などでも、脳梗塞を発症するリスクは変わってきますが、症状が消えたからとそのままにせず、必ず医療機関を受診するようにしてください。

三郷中央総合病院   碓井 淳子
 
 

・集中ケア

集中ケア  今回は、私たち集中ケアの認定看護師が普段どんなことを行っているか、その中から1つお話したいと思います。
  集中ケア認定看護師は,生命の危機状態にある患者の病態変化の予測、重症化の回避、早期回復への支援を患者・家族へ倫理的な配慮を行いながら自らが役割モデルとなって実践・指導する看護師です。集中治療室だけでなく、一般病棟などでも活躍する機会が増えてきています。
 当院の集中治療室では、医師と相談し、集中ケアの認定看護師が人工呼吸器の離脱や鎮静薬の調整を行ったりしています。
これまでの人工呼吸器装着中の多くの患者さんは、過度に鎮静薬を使用し、寝かされていましたが現在はその考えは変化しています。集中治療室に入院する患者さんはすべてにおいて鎮痛を行うことが必要とされており、早期に鎮静薬を中止し、人工呼吸器から離脱することで、集中治療室の在室期間が短縮され、さらには入院期間も短縮されるといわれています。そのため、認定看護師も早期に関わり、呼吸器離脱することを目指しています。早期に人工呼吸器が離脱できると、人工呼吸器関連肺炎などの合併症も減少すると言われています。
 人工呼吸器使用中に鎮静剤を使用しないことは、怖いことと思われるかもしれませんが、鎮痛が確実に行われていると、鎮静薬はほとんどと言っていいほど使用しなくても問題ありません。むしろ、鎮静薬は意識がなくなっているだけで、眠れているわけではないため、中途半端な鎮静薬の使用はせん妄を発症する恐れもあります。人工呼吸器を装着している患者さんには、確実な鎮痛を行い夜間は睡眠導入剤などを使用し、しっかり眠ってもらうことが大切です。
 集中治療室に入院するとこれまでの生活とまったく環境が変わってしまいますが、少しでも入院前の生活と変わらないように援助していけるよう心がけています。

上尾中央総合病院   松元 亜澄

2017年10月紹介

・認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師 今回は、認知症ケアの中でも、見当識に働きかけるケアについてお話したいと思います。
 私たちは、無意識のうちに、今何時でどこで、誰と何をして、と自分と周囲の状況などを総合的に判断して、自分が今置かれている状況を理解しながら生活しています。しかし、認知症を発症し、認知機能が低下すると、見当識障害が現れることがあります。人それぞれ障害の程度によって表われ方は違いますが、時間→場所→人の順に分からなくなりやすいと言われています。入院している環境では、場所を認識しにくくなっている認知症患者さまの場合、見知らぬ場所にいることは不安になりやすく、自分が一体どこにいるのか知りたいと強く思う方もいらっしゃると思います。場所の認識がしにくいので、時計の場所も分らない、ということもありそうですね。また、時間の認識が障害されていると、今日の日付や季節、昼なのか夜なのかも分かりにくくなります。今はいつなのか分からないまま過ごさなければならず、一体いつまでこうしているのか、どれくらいこうしているのか不安になることもあるでしょう。
 当院では、約1年程の活動ですが、認知症サポートチームによるラウンドを行っています。対象者の障害された認知機能に目を向けるのではなく、残されている機能を活かして見当識を自分で理解していただける、そんな環境やケアの提案をしていきました。ノートにして記憶を辿れるものであったり、単一の情報のみにして分かり易く提示したり、慣れ親しんだ時計を置いたり身に着けたり。数カ月で、提案しなくても入院時から多職種でアプローチを実施していたり、半年後では様々なバリエーションが見られるようになり、見当識が分からなくて不安になっている患者さまはほとんど見かけなくなりました。それだけ見当識への働きかけは重要であると同時に、変化を実感しやすいケアの一つなのかもしれません。
 認知症患者さまのケアは、見当識への働きかけだけではありませんが、入院時に、患者さまが、今がいつで、どこで何をするのか、しているのかが分かる関わりを行うことと、優しい言葉かけと笑顔が、大きな安心を感じ、治療や処置、ケア受ける準備にも繋がるのではないでしょうか。

上尾中央総合病院   菅原 美奈子
 

・感染管理認定看護師

感染管理認定看護師 薬の中には抗菌薬、抗生剤、抗生物質と呼ばれる薬があります。体内で悪さをしている細菌をなくすための薬です。
今、その抗菌薬について、全世界で取り組むべき課題があります。

 風邪を引いた、体調が悪いといって抗菌薬をもらいに病院にいくことはありませんか?実は風邪などのウィルスが原因となる感染症には抗菌薬は効果はありません。抗菌薬は細菌に対してのみ効果があり、不適切な使用方法により、将来、その抗菌薬が効かなくなる恐れがあります。
 抗菌薬を容易使用しないこと、使用するのであれば医師の処方通りの日数を飲み切ることが必要です。飲み切らないことで体に生き残った細菌が耐性化していく危険性が高まります。
(風邪かな?とも思って、少し前に処方されて余った抗菌薬を使用することは絶対に止めましょう。)

 世界中で抗菌薬の効かない耐性菌が増えて、問題となっていることから、世界保健機関WHOが「薬剤耐性に対するグローバルアクションプラン」を発表しました。それを受けて、政府が「あなたのリスクほどよいクスリ」をキャッチフレーズに「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」を発表しています。
 抗菌薬の使用については、①ほとんどの気管支炎は抗菌薬は必要がない。②風邪は抗菌薬では治らない。③通常、副鼻腔炎では抗菌薬は必要がない。④ほとんどの咽頭痛は抗菌薬なしで改善する。⑤尿路感染には通常、抗菌薬は役に立つ。など、細かく研究され、ルール作りがされていきます。

 これから、病院に受診をしても、医師が抗菌薬を処方しないケースが出てきます。それは将来、その患者さんが耐性菌に苦しまないための予防対策です。全世界で取り組んでいる問題ですので、みなさんも抗菌薬のことを知って、ご協力をお願いします。

三郷中央総合病院   飯干 雅稔

2017年9月紹介

・糖尿病看護認定看護師

 現在、糖尿病看護認定看護師は、AMG内に4名在籍しており各病院において活動しています。私自身も来年15年目の認定看護師として更新の時期を迎えようとしています。糖尿病療養に関する最新の情報にも目を向け、患者さんやご家族に適切な指導、情報提供ができるよう心掛けています。
 私の在籍する三郷中央総合病院では、FGM(Flash Glucose Monitoring)が2016年5月に国内で認可され翌年9月1日に保険適応になったことから導入準備を行っています。導入にあたり、実際にセンサーを装着するという経験をしましたので、報告させていただきます。
 FGMいわゆる持続血糖測定器は、2週間センサーを上腕に貼ったまま15分毎にタイムリーに血糖の状況が把握でき、入浴も水泳も可能というものです。血糖測定は、採血という苦痛を伴うものでしたが、痛みが無く血糖測定ができて、洋服の上からでも器械をかざすだけで測定ができます。療養指導時に、実際に情報提供させていただき、糖尿病患者さんからもニーズは高く保険適応の時期を待っていました。登院では、院内でのスタッフ研修を行い備品が整い次第導入していく計画を立てています。
 最新の情報を提供しつつ、患者さんから得られる情報が多く、自己研鑽を怠らず前向きに患者さんと向き合っていきたいと思います。これからも患者さんと共に泣いたり笑ったり、時には厳しく叱咤激励の言葉を送りながら、「また外来で待っていますから」と元気に声をかけていきたいと思っています。

 

 AMGの糖尿病看護認定看護師
  上尾中央総合病院・・加藤牧子
  白岡中央総合病院・・坂本美紀
  彩の国 東大宮メディカルセンター・・飯島香織
  三郷中央総合病院・・吉田かおり
 よろしくお願いします。

三郷中央総合病院   吉田 かおり
 

・乳がん看護認定看護師

乳がん看護認定看護師乳がんに関する勘違い ~乳製品はNGでしょう?~
 近年、多くの女性にとって、乳がんへの関心度は高くなったものの、乳がんに関する知識は曖昧なものが多いように思います。「乳がんって○○と聞いたことがある」「乳がんって、たぶん○○じゃない?」このように、巷では多くの「乳がんに関する勘違い」がまことしやかに囁かれています。
 そこで今回は、私達の身近な食生活と乳がんに関する勘違い、そして正しい知識を紹介したいと思います。
 私自身も食べ物と乳がんの関係について質問を受けることが度々ありましたが、その中でも多いのが、「乳製品を食べると乳がんになりやすい」「野菜を食べていれば乳がんにはならない」この2つです。
 まず、乳製品を食べると乳がんになりやすいと信じている人が多いようですが、医学的根拠はありません。日本乳癌学会の最新のガイドラインでも「乳製品の摂取は乳がん発症リスクを高めるか」について「乳製品の摂取によりむしろ乳がん発症リスクは低くなる可能性がある。ただし、牛乳そのものと乳がんのリスクの関係についてはよくわかっていない」としています。ただ一ついえるのは、人によって異なりますが、乳がんとは関係なくても、乳製品に限らず同じ食品を摂りすぎるのは体によいわけではありません。
 野菜に関する説にも同じことが言えます。一般論として野菜を摂取することは体によいことですが、かといって野菜だけをお勧めできません。乳がんを発症したことを契機に、ベジタリアンになろうとする方もいます。しかし、人の体には動物性タンパク質も必要です。
 今回は乳がんと食品との関係についてのお話でしたが、まずは日常生活の基本的な部分を見直すことの大切さが見えてきましたね。
食事はバランスよく!こんなことから少しでも楽な気持ちで乳がんについてかかわってみてください。

上尾中央総合病院   高橋 綾

2017年8月紹介

・慢性心不全看護

慢性心不全看護 今回は心臓リハビリテーションについて紹介していきます。
 リハビリテーションというと運動療法をイメージされる方が多いと思います。また、患者さん自身も治療が終わって退院されると「特に症状もないし普通に動けるし大丈夫だよ」という方も少なくありません。確かに、昔の心臓リハビリテーションは運動療法が主体で取り組まれていました。しかし、ここ数年で心臓リハビリテーションは「運動療法と生活指導を軸にした心疾患管理(自己管理含む)」が重要といわれるようになりました。何故なら、心臓リハビリテーションの対象となる疾患は、生活習慣が深く関わっていることが多くその是正がなされなければ再発したり、増悪したりしてしまうということが分かってきたからです。患者さんを中心に医師や看護師、薬剤師や管理栄養士、検査技師などの他職種も理学療法士と共に連携を図りつつチームとして介入することで疾患管理(自己管理含む)の確立を目指す施設が増えてきています。
 当院でも心臓リハビリテーション自体はかなり前から取り組まれていましたが、他職種でチームとして介入するようになったのは今年度からとなります。私が関わっているのは外来心臓リハビリテーションに通院されている患者さんとなりますが、理学療法士の方と共に安全にリハビリが実施できるようにモニター監視したり症状確認したりしています。また、初回時に看護面談を実施し生活習慣の是正が必要かどうかの確認をしたうえで是正が必要な事に関してリハビリ時に声掛けしたりするようにしています。 まだまだ他職種介入としての取り組みは始まったばかりなので課題もありますが、「患者さんが安全にリハビリを受けられること。また、患者さん自身が病気のことを理解したうえで自己管理していくことができるようになること」を目標に運用強化を図っていきたいと思います。

参考までに心臓リハビリテーションの対象となる疾患を下記に載せておきます。
疾患名:急性心筋梗塞・狭心症、開心術後、大血管疾患(急性発症した大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後)、慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患
*健康保険上、心臓リハビリテーションによって保険償還が得られる期間は心臓リハビリテーション起算日(発症、手術、もしくは急性増悪から7日目または治療開始日のいずれか早いもの)から150日間となります。

上尾中央総合病院   菅原 美奈子

2017年7月紹介

・がん化学療法看護認定看護師

  今回は、抗がん剤による血管外漏出について紹介します。

血管外漏出とは?
投与中の抗がん剤が血管外へ浸潤あるいは血管外へ漏れ出て、静脈内投与溶液が血管から周囲の軟部組織にしみ出ることです。針先が正しく血管に刺入されていない、血管が脆くなっている、体動により針が抜ける、などの理由で起こることがあります。

血管外漏出が起こると、漏出直後から刺入部位周辺の皮膚に発赤・腫れ・痛みなどの症状が現れ、数日かけて症状が増悪していきます。その後、水泡→潰瘍→壊死形成へと移行していき、場合によっては外科手術が必要になることもあります。

・血管外漏出を起こさないようにするためには?がん化学療法看護認定看護師
○確実な血管確保と留置
適切な穿刺部位を選び、血管を確保し血液の逆流を確認しし、チューブでループを作り透明ドレッシング材で固定します。
○投与開始前の患者指導
投与前に血管外漏出の可能性を説明し、穿刺部位の違和感・疼痛・腫脹・発赤などが出現したらすぐ報告するよう指導します。
○投与中の定期的な観察
投与開始後は定期的に異常がないか穿刺部位の観察を行い早期発見に努めます。
○投与終了時の対応
投与終了時には、生理食塩液でフラッシュしてから抜針し、その後5分間は圧迫止血します。

・血管外漏出を起こさないようにするためには?

血管外漏出が発生した場合は、すぐに点滴を中止し医師に報告します。 留置針を抜去する前に血液を吸引し、できる限り残存する薬剤を除去します。 薬剤によってはステロイドと局所麻酔薬の局所注射を行います。漏出範囲にステロイド軟膏外用薬を1日2回塗布します。
抗がん剤治療を行う方法として近年CVポートやPICCを使用するケースが多くなってきています。しかし、外来化学療法室などで は末梢血管を使用した静脈内投与も多く、抗がん剤治療に携わる看護師にとって抗がん剤の血管外漏出は身近な問題です。
血管外漏出を未然に防ぐのはもちろん、細やかな観察のもと早期発見・早期改善できるよう関わっていきたいです。

 
柏厚生総合病院   門脇 梨祥子
 

・緩和ケア認定看護師

認知症看護認定看護師 緩和ケアはチーム医療です。
患者様の生活、生き方に関わる様々な側面からその人やご家族を捉えながら支援をするために、多くの職種が関わっています。
今回はあらゆる職種の中でも欠かすことができないボランティアさんを紹介します。
当院では、入院患者様やご家族に向けて、季節ごとのイベントや 茶話会などを定期的に行っていますが、そこで活躍してくださるボランティアの方がたくさんいらっしゃいます。
 ティーサービスでお茶を入れてくださる方、様々な傾聴スキルを身につけて患者様のお話しに耳を傾けてくださる方、音楽を演奏して下さる方などがおられます。
その中でも、日ごろはお坊さんや神主さん、牧師さんなどされている方で、患者様のお話しを聴いてくださる臨床宗教師の方々との数珠づくりでは、自分や誰かのために創作するということを通じて、自分への効力感を高められるだけではなく、造った数珠にそれぞれの思いや希望を一緒に込めていただいています。

こうして、いろいろな方との力が合わさり、緩和ケアは成り立っています。

上尾中央総合病院   竹波 純子

2017年6月紹介

・摂食・嚥下障害看護

  摂食・嚥下障害看護摂食嚥下とは簡単に言うと「食べること」「飲み込むこと」です。食べ物を口に運んで食べる、飲み込むという一連の動作の中で、どこかがうまくいかないことを摂食嚥下障害といいます。私たち摂食・嚥下障害看護認定看護師は、食事を食べる上で悩みを持つ方や、摂食嚥下障害を予防したい方のために活動しています。対象者は赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代の方々です。加齢や病気をきっかけになることが多くその原因によって対処法も多岐にわたります。私は現在、泌尿器科と消化器内科の混合病棟に所属をしています。
活動の内容を少し紹介させていただきます。病棟の看護師や看護補助者と、口腔ケア方法、食事介助のときのコツ、食事形態や食事提供量、栄養補助食品の選択、経管栄養剤の選択や量についてなどの相談をしながら病棟患者さんの看護を行っています。また、医師、栄養士、ソーシャルワーカー、リハビリテーションスタッフ、栄養サポートチームなど、他の職種とも相談、情報交換、ディスカッションをして、それぞれの患者さんに合った看護を探っています。まだ、認定看護師としては駆け出しなので、主に病棟内での活動が多いのが現状です。徐々に他病棟からの相談や 外来患者さん、今後摂食嚥下障害が心配な方々への予防活動へと活動の幅を広げていけたら…と考えています。
また、入院患者さんの中には、普段は近隣の介護施設に入所されている方も多数いらっしゃいます。そして、退院後も 再び体調を崩し、再入院するケースもよくみられます。今後は、食事が原因の再入院の減少を目指し、食事形態や介助 方法を、きめ細やかに伝達し合える環境づくりにも、努めていきたいと思います。

彩の国東大宮メディカルセンター  岩河 優子
 

2017年5月紹介

・皮膚・排泄ケア認定看護師

・医療関連機器圧迫創傷 (MDRPU)を知っていますか?

日本褥瘡学会 MDRPU啓蒙ポスター
日本褥瘡学会 MDRPU啓蒙ポスター
http://www.jspu.org/pdf/mdrpu.pdf
 MDRPU ベストプラクティス医療関連機器圧迫創傷の予防と管理
MDRPU ベストプラクティス
医療関連機器圧迫創傷の予防と管理
http://www.jspu.org/jpn/info/pdf/bestpractice.pdf

*MDRPUとは
医療関連機器による圧迫で生じる皮膚・皮下組織の損傷です。厳密には従来の褥瘡(自重関連褥瘡)とは区別されますが、ともに圧迫による創傷であり、広い意味での褥瘡に含まれます

*主な発生要因機器
  ・非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)マスク
  ・酸素療法機器(酸素マスク、経鼻酸素カニューレなど)
  ・深部静脈血栓症予防具(弾性ストッキング、間歇的空気圧迫装置)
  ・気管内挿管チューブ、気管切開カニューレとその固定具
  ・チューブ類(尿道留置・血管留置カテーテル、経鼻胃チューブなど)
  ・ギプス、シーネ、抑制帯、手術体位固定具    など・・・

*MDRPUの特徴
 機器を長時間装着する人や、皮膚の乾燥や浮腫等により皮膚が脆弱な人に高頻度に発生します。しかし、ADLや栄養状態に問題のない人にも発生することがわかっています。
 創傷を形成したからといって安易に機器の使用を中止することはできず、治療に難渋するケースが多いことが特徴です。そのため、いかに発生を予防するか、発生した創傷をどのようにケアするかに注目が集まっています。

*どう予防する?
 乾燥や浮腫、皮下組織の厚さなどを観察し、装着部位が褥瘡が発生しやすい状況か、アセスメントを行います。褥瘡発生危険因子の有無や下肢血行動態の評価も重要です。使用する機器のサイズが患者さまに対して大きすぎる・小さすぎる場合には過度な圧迫やゆるみを生じます。正しいサイズの機器を選択しましょう。また、機器を正しい方法で使用することも重要です。
 使用中は最低1日2回、機器の固定位置の変更もしくは持ち上げによる圧迫の解除を行い、合わせて皮膚の観察を行いましょう。

上尾中央総合病院    蛭田 祐佳
 

・認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師 私たち認知症看護認定看護師は、認知症についての知識の普及とケア実践力を高めるためのコンサルテーションへの対応を主として活動しています。
 今回は、認知症の人の症状と対応についてお話します。
 認知症の人の症状は、大きく二つに分けられます。1つは中核症状です。脳の委縮や神経の伝達が障害されることで起こります。朝食を食べたことを忘れたり、季節にあった洋服を着ることができなかったり、洗濯をしながらご飯の準備ができなくなります。これは、脳の細胞が壊れて起こるため、治すことはできません。
 もう一つは、行動・心理症状です。認知症の人がご飯を食べたのを忘れ、ご飯を食べていないと話すと、誰かに「さっき、食べたばかりだよ」と言われる。実際に食べていないのに、食べたと言われたら、誰でも苛立ちを覚え、荒いことばを大きな声で言ってしまいます。これが暴言といわれる、行動・心理症状です。
 ここで、関わる人が食べたことを忘れていると理解し、温かいお茶と茶菓子をだしたら、本人は少しの量で満足するでしょう。そして「おいしかった、ありがとう」と話してくれるかもしれません。
 このように、中核症状は治すことはできませんが、行動・心理症状 は、関わる人の対応で、起こさないようにすることもできます。
認知症サポーター養成講座での、認知症の人への対応ガイドラインを示します。
《基本姿勢》1.驚かせない 2.急がせない 3.自尊心を傷つけない
《具体的な対応の7つのポイント》
  ☆ まずは、見守る        ☆ 余裕をもって対応する
  ☆ 声をかけるときは一人で    ☆ 後ろから声をかけない
  ☆ 相手の目線をあわせてやさしい口調で
  ☆ 穏やかに、はっきりした話し方で
  ☆ 相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する

 当院では、週に1回、認知症看護認定看護師・精神保健福祉士・作業療法士・薬剤師で病棟を回り、病棟スタッフともに、認知症の人の思いと、どのような対応が良いのかを考えています。そして、症例によって、医師と一緒に話し合い、行動・心理症状の軽減に努めています。

柏厚生総合病院   廣瀬 幸子

2017年4月紹介

・緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師 がんと診断された患者さんは身体的・精神的苦痛だけでなく、治療のために社会的役割の変化が生じたり、「なぜ自分ががんになってしまったんだろう」「死にたくない、死ぬのは怖い」といった生きることの根底を揺るがすような心のつらさを体験します。
緩和ケアは終末期の患者さんだけのためのケアではありません。がんと診断された患者さんが抱えるあらゆる苦痛に対し早期から介入することでQOLを高め、家族の負担を軽減し、生存期間の延長にも寄与する可能性があるということが多くの研究により示されています。
当院の緩和ケア病棟は2015年4月にオープンし、緩和ケア外来に通院している患者さんをはじめ、都内のがん専門病院や近隣病院からの紹介で入・転院を受け入れています。
スタッフは皆、勉強熱心で、患者さんやご家族が穏やかに過ごせるよう日々尽力しています。
そのため私は認定看護師として、症状緩和のためのケアの指導や、ロールモデルとしての役割の他に、スタッフそれぞれに対し、その人の良さやできているケアを伝え、自己肯定感を持ちながら緩和ケアを続けていけるよう、陰で支える役割も担っています。これからもスタッフ全員で力を合わせ、患者さんやご家族が「ここに来て良かった」と感じてもらえる病棟づくりを目指していきたいと考えています。
また今後の展望として、緩和ケア外来に通院している患者さんだけでなく、がん治療を行っている患者さんやそのご家族が気軽に相談できるような窓口を、院内または地域の中に開設し、がんにまつわる悩みや苦しみを一緒に考え、少しでもなくすることができるよう、努めていきたいと考えています。

吉川中央総合病院   須貝 淑子
 

・緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師 私は外科系の混合病棟に勤務する中で、多くのがんを患う患者様とそのご家族に出会いました。がんにともなう様々な身体的なつらさを抱え、「がんだから仕方ない」「早く逝きたい」「痛い」「つらい」と話しをしながら、日に日に表情が乏しくなり、涙を流す患者様を前に、看護師としての無力感や戸惑いを感じていました。自分が行っている看護が最善なのか、目の前の患者様が最期のときまで自分らしく過ごせる看護とはどのような看護なのかを学びたくなり緩和ケア認定看護師を目指しました。
2016年に緩和ケア認定看護師の資格を取得し、入院患者様だけではなく、退院後の外来通院患者様への支援や施設に退院された方への支援も継続して行っています。がんの告知や余命の話、不安や死への恐怖で心がつらいときなど、どんなときも最期のときまで患者様やご家族に寄り添い、支えることのできる支援を目指しています。患者様やご家族が、がんになることでいろいろなことを諦めて生きるのではなく、最期のときまで希望を持ちながら生きることができるように他職種と協働し支援していきたいと思います。患者様が大切と考える価値観や意思、思いを大切に日々努力していきます。

白岡中央総合病院   丸山 奈々
 

・認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師 私は回復期リハビリテーション病棟で勤務しています。生活を支える、構築するステージですが、認知症の患者さまがなかなか落ち着かず、生活の構築が難しい現状であることや、悩んでいるスタッフを見て、患者さまやスタッフのために何か力になりたいと思い、2016年に認知症看護認定看護師の資格を取得しました。
自分一人がケアをしてもなかなか解決には至りません。看護師だけでなく、多職種でアプローチすることが必要です。そこで認知症サポートチームを作り、多職種で認知症ケアに目を向けていけるよう、活動を始めました。患者さまの行動にはどんな意味や背景・原因があるのか、どんな気持ちでいるのかを考え、どうすれば安心できるか、残存能力を活かして自ら安心できる方法はないか、多職種のさまざまな立場の意見や情報を共有してチームで考えるようにしています。発足したてで未熟ではありますが、チーム力の大きさや大切さを感じます。
認知症の患者さまも安心して過ごすことができ、生活の獲得や、QOLの向上ができるよう、今後も取り組んでまいります。

杉並リハビリテーション病院   藤田 和也

2017年3月紹介

・緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師  新人の頃から、がん患者さんの多い病棟で働き、知識の少ない中、様々な症状で辛い思いをしている患者さんと関わってきました。当初は症状の緩和がされることで私自身の中で「良かった」と思っていました。しかし、当時の担当医の「その人のQOLがどうであったかが大事なんだ。」との言葉がずっと心に残っています。
 緩和ケアとは、WHOの定義によると『生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に対してきちんとした評価を行い、それが障害とならないように予防したり、対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフを改善するアプローチである』と言われています。
 私は、残された時間を穏やかに過ごしたいという患者さんやご家族の願いを大切にしたいと思い、2016年緩和ケア認定看護師を取得し当院の緩和ケアチームで活動するようになりました。
 私が勤務する病棟は慢性期の障害者病棟です。在院日数が比較的長い病棟であり、緩和ケアを目的として入院している患者さんも増えています。病棟のスタッフは日々、「患者さんの苦痛症状に対してどうかかわって良いか」「このままのケアでよいのか」といった相談を受けます。スタッフと共にその人にとっての最善は何かを考えながらケアを行っていきたいと思っています。
 症状の緩和は大切ですが、更に患者さん・御家族が共に過ごす時間や、残された時間・生活に視点をおき、一般病院においても実践できる緩和ケアを模索しながら、緩和ケアチームの一員として頑張っていきたいと思います。

金沢文庫病院   今 方美

2017年2月紹介

・小児救急看護

小児救急看護 「小児救急看護」から連想されるものは、3次救急での救命看護のイメージが強いですが、1次、2次を含めた救急現場で子どもを安心して家庭で見ていく育児能力や対処能力が向上できるように指導や助言を行うなど、入院から退院後に至るまでの幅広い看護を実践することです。
近年、子どもとその家族を取り巻く環境が大きく変化している中、地域における小児救急医療体制の地盤の弱さなどを背景に、子どもと家族に関わる多くの社会問題が表面化してきました。
当院でも患児の家族の対処能力の低下や育児不安を抱えるケースも多く、昼夜を問わず問い合わせや受診が増え、相談件数は増加傾向にあります。
このような社会背景において、小児救急看護認定看護師は、家族の不安を軽減し、子どもの安全と健やかな成長発達のための家族支援や、他職種と連携を図り必要な社会資源の提供や環境調整をする役割を担います。
現在私は、ERと連携を図り、小児の救急車対応やスタッフの教育等行っています。また、JTASでの小児トリアージの導入に向けて準備を進めています。さらに、看護専門コースでの小児の急変対応や、看護学校、付属の保育園での講義を行っています。その他に地域にでての、一次救命処置の普及にも携わっています。
認定看護師としてはまだ経験が浅いですが、小児救急看護認定看護師として、外来や救急搬送された子どもの重症のサインを見逃さず、的確なトリアージと迅速な対応を行うなど専門的知識や技術を用いて実践していきたいと思っています。
また、子どもの最善の利益を第一に考え、家族が安心して適切なタイミングで受療行動や対処行動がとれるように支援していくことや、不適切な養育環境にある子どもやその家族に対して、家族が抱える問題点を把握し、養育環境を整えていけるように関わっていきたいと思っています。

上尾中央総合病院   鈴木 美保
 

・摂食・嚥下障害看護

摂食・嚥下障害看護 2016年に摂食・嚥下障害看護認定看護師を取得し、現在はNSTの専従として活動をしています。
NSTメンバーとしてのNSTラウンドや口腔ケアラウンドや、日頃の食事介助やケアへの疑問をきっかけに摂食・嚥下障害看護に興味を持ち、資格を取得しました。現在は、同じ職種の看護師だけでなく、共に働く仲間である、リハビリスタッフ、看護補助者、管理栄養士、ソーシャルワーカーなどの皆さんにいつも色々と助けてもらいながら、仕事をしています。
当院での取り組みを紹介します。摂食嚥下障害患者さんへの食事介助に、最前線で関わる看護補助者に対し、月1回の勉強会を行っています。たとえば「嚥下障害のお食事」をテーマに、ミキサー食の試食、とろみ付きのお茶の試飲、とろみつきのお茶で薬にみたてたラムネを飲みこむ体験もしてもらいました。
どんなに美味しい食事を作っても、ミキサー食にすることで味気なく感じます。また、飲み物はとろみがつくことによって、香りや風味を感じにくくなってしまいます。このようなテーマの勉強会に引き続き「介助のコツ」「食事と姿勢」「補助栄養」などのテーマで勉強会を進めています。
また、入院患者さんの中には、普段は近隣の介護施設に入所されている方も多数いらっしゃいます。そして、当院っを退院し施設に戻っても、体調を崩し再入院するケースもよくみられます。近隣の施設と連携の際、食事内容・形態や介助方法のきめ細やかな情報伝達が行われ、ケアに活かすことができるように、「入院時と同じADLや食事形態で退院できる」ということが当たり前になるように、仲間と一緒に取り組んでいきたいと思います。

彩の国東大宮メディカルセンター 岩河 優子
 

・緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師 がんなどの病気になった時、患者様もご家族様も痛みやその他の様々な問題、心のつらさ、生活に関する問題に直面されます。緩和ケア認定看護師は、患者様とご家族様が抱えておられる問題に共に向き合い、支え、苦しみを予防したり和らげたりする役割を担っています。
と、言われてイメージできるでしょうか。
『お腹が痛い…。でも、がんと言われたから痛いのは当たり前。治療が終わるまで我慢しなくちゃ』
と思われている患者様がいらっしゃるとします。
痛みは命の力を削ります。病気になった最初から痛みは取り除いていくことが大切です。緩和ケア認定看護師はその痛みがどんな痛みなのか、痛みによってどんな生活のしにくさがあるのかを理解して、痛みを和らげる最善の対応をしていきます。
『本人が家に帰りたがっている。でも、つらい症状があった時のことや身体の変化が心配で連れて帰ると言えない。』
‘がん’になっても安心して暮らせる社会を目指し、地域緩和ケアの整備がされてきています。地域で活動する緩和ケア認定看護師として、入院していた病院の医師、看護師、ソーシャルワーカーや、在宅の往診医、ケアマネージャー、介護職との連携が円滑に行えるようにし、つらい症状はもちろん、介護していて困った事や、生活上の問題などを相談しながら、患者様・ご家族様の歩まれている生き方を支えています。
【きみは大切な人。 きみがいてくれることが大切なんだ。 きみにとって大切に思う人がいるように…。
今 生きているって すごいこと。 今 生きている そのことが奇跡。 だから 今 痛いのをがまんしていたり苦しいことがあることを じっとがまんしないで ひとりでかかえないでね。
助けられたり助けたり…。 それがつながっているっていうこと。 つながりを感じたらいつも安心。それは安心のぬくもり】

~花すまいる「うさぎさんのちょっといい話  ぬくもりのたねをまくよ」より~

こすもす訪問看護ステーション ワーファ純子
 

・緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師 看護師として初めて勤務に就いた病院が、がん患者様が多い病院でした。病棟はまだ緩和ケア病棟が一般的に広まっていない時代であり、これから手術をして治癒を目指す患者様、終末期をむかえる患者様が混在していました。その中で終末期の患者様への関わり方がわからず、新人ながらも強く無力感を感じていた事を覚えています。そのことが緩和ケアに関わる看護を目指した原点になっていると思います。そんな長年の思いを抱えながら2016年緩和ケア認定看護師を取得しました。
当院は緩和ケア病棟はなく、一般病棟で緩和ケア対象の患者様を看させていただいています。現在は緩和ケア委員会として、院内の活動を多職種のスタッフと行っています。まだまだ始まったばかりで試行錯誤しながらの活動ですが、少しでも患者様、ご家族の体や気持ちのつらさが軽減され、その人が望む生活がおくれるようなケアを提供できるように、スタッフ皆で力を合わせ頑張っていきたいと思っています。

柏厚生総合病院 乳井 直子